どのような老後を迎えたいかを考えたとき、最期まで元気に過ごしたいと考えるのが当然だと思います。では、そのような老後を迎えるためには、何が必要になるでしょうか?それは、「噛めること」です。寝たきりの人が噛めるようになったことで、再び歩くことができるようになったケースが実在します。例えば、歯が無い寝たきりの人は、高齢者施設でゼリー状の食事で栄養を摂取することが多いです。この状況では、再びベッドから立ち上がるのは難しいのが実情です。しかし、自分の歯で噛み、食事ができることで、脳の血流が良くなり、平衡感覚を保て、歩けることがあるのです。このようなことから、自分の歯でしっかり噛んでごはんを食べられる以上は、人間は威厳と尊厳を守ることができます。「人間の本当の尊重」と「人間にとって歯とは何か」を考えると、生涯を通じた健康な咀嚼が何よりも大切なのです。
人間は必ず歳を重ねていきます。80歳になったときに健康・ハツラツで自立した生活ができるよう、今からしっかり準備をしていきましょう。