2023.02.01
お酒を飲むと、顔が赤くなり、ドキドキしたり、脈が速くなったり、ときには頭痛、めまい、眠けなどを感じることはありませんか? これは、アルコールが分解されてできる【アセトアルデヒド】の毒性によるものです。 このアセトアルデヒドの分解能力が低い人は、このような症状がでやすく、この分解能力は、分解を助ける酵素活性の高さより決まります。
分解酵素の1つであるALDH2(アセトアルデヒド脱水素酵素2)という活性酵素には、個人差が非常に大きいこと、酵素活性は遺伝によって決まっていることがわかっています。 この酵素には以下の3タイプがあります。 ・お酒に強い活性型(GG型)→日本人では56% ・すぐ顔が赤くなる不活性型(AG型)→日本人では40% ・アルコールを受け付けない失活型(AA型)→日本人では4%
調査によると、お酒を飲んで顔が赤くなる人の歯周病リスクは、飲まない人の4.28倍も高くなることがわかっています。 一方、お酒を飲んで顔が赤くならない人は、飲まない人と同程度のリスクと言われています。 歯周病になりやすい方(リスクの高い方)もいれば、なりにくい方(リスクの低い方)もおられます。 お酒を飲んで顔が赤くなる方は、歯周病になりやすい方です。そのような方は、お酒と良いお付き合いをしつつ、お口の健康を保つためにも、より一層歯周病予防に力を入れられることをお勧めします。
投稿者:ワイズデンタルクリニック