インプラントブログ

インプラント治療はいつからあるの?

2024.06.17

インプラント治療の歴史と進化

インプラント治療の起源

インプラント治療は、失われた歯を補うための革命的な治療法です。インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を取り付ける方法で、歯根も取り戻せるのが特徴です。インプラントの利点は、他の歯に影響を与えずに独立した歯を再建できる点です。

インプラント治療が存在しなかった時代の歯の処置

海外の処置 インプラント治療が一般的になる前、アメリカでは金を用いてぐらついた歯を固定したり、雄牛の歯や骨、金属を用いたブリッジが主に使われていました。これらの方法は見た目を重視したもので、咀嚼能力には限界がありました。多くの場合、取り外し可能な義歯が用いられましたが、固定力には欠けていました。 日本の処置 日本では室町末期から木の入れ歯が作られていました。和歌山市願成寺の尼僧(通称仏姫)が使用していた木の入れ歯が1538年に存在していたことが知られています。江戸時代には入れ歯師が誕生し、木彫の技術を持った職人が入れ歯を製作していました。

古代のインプラント治療

古代の人々も歯の代用として石や貝殻、動物の骨などを用いていました。インカ文明のミイラからはサファイアの歯根が発見され、エジプト文明では象牙や宝石を埋める試みが行われていました。

近代インプラントの誕生

ブローネマルク博士の発見 インプラントの始まりは1913年にグリーンフィールドが円筒形のインプラントを創造したことに遡ります。しかし、1952年にスウェーデンの整形外科医ペル・イングヴァール・ブローネマルク博士がウサギのすねにチタン製の生体顕微鏡を取り付ける実験中に、チタンと骨が強固に結合する現象「オッセオインテグレーション」を発見したことが、現代のインプラント治療の基礎となりました。 チタンを使用したインプラント治療の成功 1965年、34歳のスウェーデン人男性に初めてチタン製のインプラント治療が行われ、そのインプラントは彼の生涯42年間機能し続けました。この成功により、チタン製インプラントは世界中で広く採用されるようになりました。

現在のインプラント治療

近年、インプラント治療は技術の進歩により大きな進化を遂げています。材料や設計、手術方法が改良され、より自然な見た目と機能を持つ人工歯が提供されるようになりました。患者一人ひとりの口腔内環境に合わせた治療計画が立てられ、高品質な治療が可能となっています。

インプラント治療のメリットとデメリット

メリット
  • 他の歯に影響を与えずに独立した歯を再建できる。
  • 顎の骨にしっかりと固定されるため、義歯よりも安定性が高い。
  • 自然な見た目と機能を持つ人工歯を提供できる。
デメリット
  • 手術が必要であり、リスクが伴う。
  • 高額な治療費がかかる場合がある。
  • 治療後のメンテナンスが欠かせない。

インプラント治療を選ぶ際のポイント

  1. 治療の流れを理解する
    • 診断から手術、上部構造の装着、メンテナンスまでの流れを把握することが重要です。
  2. リスクを理解する
    • 手術に伴うリスクや術後の管理について十分に理解することが必要です。
  3. 治療後のメンテナンスを怠らない
    • 定期的な歯科検診とセルフケアを欠かさず行うことが、インプラントの長期的な成功につながります。

まとめ

インプラント治療は、失われた歯を補うための革命的な治療法であり、歴史的な背景や技術の進歩により、現在では多くの患者に高品質な治療を提供することが可能です。治療を受ける際には、治療の流れやリスクを理解し、適切なセルフケアとメンテナンスを行うことが重要です。

投稿者:ワイズデンタルクリニック

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