インプラントブログ

歯周病だとインプラントができない?

2022.02.05

歯周病になる原因

歯周病でも、インプラント治療を受けることはできるといわれています。
ただし、歯周病の重症度やインプラント治療を受けたい部位の周りの歯の状態、インプラント手術をした際のリスクの程度などをしっかりと検査をすることが必要です。
検査の結果によってはすぐにインプラント治療を受けることは難しいと診断されるケースもあり、まずは歯科医院にてお口の中の検査を受けることが大切です。
すぐに治療を受ける事が難しいと言われた場合でも、歯周病治療を受けお口の中の状態を改善すれば、インプラント治療を受けることができるかもしれません。
一刻も早くインプラント治療を受けたいのに!と思われるかもしれませんが、歯周病とインプラントには深い関係があり、歯周病治療も大切なインプラント治療を進めるうえで大切な治療です。

歯周病の人がインプラント治療を受けるリスク

◆インプラント体を埋入するための骨が足りない

歯周病によって顎の骨が吸収されている場合、インプラントを埋めるために十分な骨の量を確保できないケースがあります。 骨量が足りないままインプラント体(人工歯根)を埋めると、インプラントが抜けてしまう可能性があり、注意が必要です。

◆インプラント周囲炎にかかりやすい

お口の中にたくさんの歯周病菌がいるままインプラント治療をすると、細菌がインプラントに感染するおそれがあります。 インプラント術部が細菌感染した場合、イ ンプラントが脱落しやすくなるインプラント周囲炎を引き起こす可能性があります。 インプラント周囲炎の炎症が強い場合は、埋め込んだ直後でもインプラントの抜去が必要になるケースもあるようです。

◆インプラント術部の化膿

インプラントを埋め込む手術のあと、傷口が細菌感染してしまい痛む、腫れる、化膿するなどの炎症を起こす可能性があります。 また、歯周病治療を行わないまま歯を失った部分にインプラントを埋め込む治療をしてしまうと、途中で歯周病が悪化し治療部位以外の歯の抜歯も必要になり、インプラントの追加が必要になる、治療方針の変更が必要になるなどの問題が発生するケースもあります。

インプラントの歯周病とは?

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歯周病によってリスクが高まる合併症のひとつに、「インプラント周囲炎」があります。 インプラント自体は人工のものなので虫歯になるわけではありません。
しかし、インプラントの周りの歯茎や骨が細菌に感染することで、歯茎が腫れたり骨が溶けたりしてしまい、インプラントが脱落しやすい状態になります。
これがインプラント周囲炎と呼ばれるもので、天然歯(自分自身の歯)でいう歯周病と症状が似ています。 インプラント周囲炎と歯周病を比べると、インプラント周囲炎の方が歯周ポケット(歯肉と歯の間にできる溝)が深くなり、出血しやすい傾向にあります。
インプラント周囲炎は、歯周病よりも強い炎症を起こしやすいものです。 歯周病がインプラントに与える影響を考えると、治療前に改善すべきといえるでしょう。

歯周病改善の目安とは

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歯周病は、すぐに改善できるような治療方法はありません。
ではいつインプラントの治療ができるようになるの?と疑問に思いますよね。
歯周病は完治することのない病気と言われていますが、治療を一旦終了してインプラント治療を行う目安はある程度決められています。 その目安に向けて、歯科医院では歯石や歯垢など悪化させる原因を除去した上で、改善の経過を観察し、目安に達したらインプラント治療を開始する傾向にあります。 歯周病の治療は、歯科医院での治療のほかに患者さん自身での歯磨きも非常に大切であり、歯周病治療の進捗は患者さんによって大きく異なるのもこのためです。

インプラント治療後も歯周病治療を継続しましょう

毎日の歯磨きを徹底する

歯周病を安定しインプラント治療を受けた後も、インプラント周囲炎などにかからないよう継続して歯周病治療を受けることが大切です。 再びお口の中の細菌が増えると、インプラントの土台となっている骨が吸収されて支えきれなくなってしまう可能性があります。
インプラント周囲のメンテナンスのほかに、お口の中全体の歯周病管理をしっかり行うことが、インプラントを長持ちさせるためのポイントとなります。

投稿者:ワイズデンタルクリニック

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