インプラントブログ

口腔外バキュームってなに?

2023.04.15

自分の歯であることの必要性

口腔外バキュームは文字通り口腔外、つまり口の外で使用する装置で、飛び散るものを吸引して回収するものです。一般的には患者さんの唾液や血液、義歯や入れ歯といった歯科材料などの摩耗粉、金属片などが挙げられます。ウイルスのような小さいものもあります。 これらは治療時に口の中から飛び出し、空気中に飛散して広範囲に広がることがあります。感染性のウイルスを含む汚れだと、院内感染のリスクが大幅にアップしますから、何としても逃さず患者さんの口から出さない対策が必要です。その有効な対策手段の1つがまさに口腔外バキュームで、治療中に使用すると歯科医師もスタッフも、他の患者さんも安心できる結果に至ります。診療の空間そのものをクリーンに保てますから、診察や治療に専念できますし、患者さん自身の快適性にも繋がります。

効果は厚生労働省に認可

いずれも治療を妨げたり、作業の邪魔になるものですから、口腔外バキュームを使って吸引を行うわけです。高度な治療が行われる空間では、新鮮な空気を確保する空調設備が整えられていますが、それでも治療中に発生する飛散物はしばらく残ります。 そのため、発生する都度吸引する必要があるので、歯科治療では口腔外バキュームが用いられています。強力かつ確実に特定のポイントで吸引できますから、細かな飛散物も逃さず捕集可能です。 ウイルスのような小さい物質も逃さない性能なので、院内感染の予防にも役立ちます。感染予防対策の有効性は厚生労働省も認めるほどですから、多くの歯科医院で導入が進められているのも頷けます。 口腔内で使用するバキュームは、口の中に装置を入れたり、水が掛かる不快感や臭いといった点がネックです。しかも医師の患部に対する視認性を悪くするので、必要悪と捉えられている部分がありました。

口腔外バキュームと口腔内バキューム

一方、口腔外バキュームは患者さんの口に入れる必要がなく、医師の視界の邪魔にならないメリットを併せ持ちます。口腔内バキュームも視認性を確保する為に用いられますが、不快感を取り除くことはできなかったといえます。 そこで、口腔外でも飛散物を吸引する方法が考えられました。完全に口腔外で吸引する方法に置き換えられるわけではありませんが、組み合わせることで回収率を高めたり、作業効率の改善を図ることができます。 口腔内に留まるものとは違い、口の外に飛び出す飛散物は粒子が細かく、風の流れや空気に乗りやすいので、口の出口で捉える対策が重要なのです。

投稿者:ワイズデンタルクリニック

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