インプラントブログ

インプラントの寿命

2023.05.13

implant-image02

失われた歯の機能を回復する目的でインプラント治療を希望する方もいらっしゃいますが、インプラントに寿命があることをご存じない方も少なくないようです。自然歯の代替物ではあるものの、人工物であることに変わりはないので、当然ですが使えなくなってしまうこともあります。

インプラントの平均寿命は?

first_img04

インプラントのメーカーや使用している材質によって多少の差はありますが、日本の歯科医院で採用されているインプラントの平均寿命は10年前後と言われています。また、上部構造と呼ばれる実際に歯の役割を果たす部分の消耗も、インプラントの寿命を判断するうえでは大切な基準になるのです。しかし、研究結果の中には20年経過して使われているインプラントが全体の7割存在するとするものもあり、長期的に使えることはまず間違いありません。上手に付き合うことさえできれば入れ歯やブリッジのように、使用途中での調整や作り変えが必要ないので、初期費用こそ高額ですが長い目で見ればコストパフォーマンスが高い治療です。定期的なメンテナンスをして、他の歯をメンテナンスをすることが大切です。

もっとも長く使われたインプラントは約40年

現在使用されているインプラントの原型であるチタンを主としたインプラントは、1965年に初めて応用されました。チタンが骨と接合することを発見したブローネマルク博士によるもので、このインプラントは治療を受けた患者が亡くなるまでの約40年間、何事もなく機能していたのです。登場初期のインプラントであるため、現在ほど加工技術や精密さの面では決していいものではなかったにもかかわらず、40年という驚愕の期間で使われていたのは驚きの事実でもあります。 同時に、インプラントが付き合い方次第では一般的に言われている平均寿命を超えて使用できることがわかる結果にもなりました。現在では最初の患者様が使われていたインプラントよりも精密なものが採用され、治療技術も格段に進歩しています。うまく付き合うことができれば一生ものの存在になりえるのが、インプラント最大の特徴とも言えるでしょう。なお、現代でもインプラントの寿命を少しでも伸ばすための手術や処置の方法が、世界中の研究者の間で行われています。

「半永久的」であって「永久」に使えるわけではない

コストパフォーマンスの面で見れば、入れ歯やブリッジよりも圧倒的優位に立っているかのように見えるインプラント。顎の骨に直接埋め込むため、頑丈といえば頑丈ですが、間違っても永久に使えるわけではないことを忘れてはいけません。大前提としてインプラントには寿命があり、「半永久的」には使うことができると解釈しておきましょう。 インプラントは顎の骨にインプラント本体を埋め込み、その上からアバットメント・上部構造を固定させます。特に上部構造はセラミック製で、使用している年数が長くなればなるほど劣化をしていきます。また、インプラント歯周炎などの病気によってインプラントが土台から揺らいでしまうこともあるのです。虫歯にこそならないものの、何かしらの事情で寿命を迎えてしまうことは残念ながらゼロではないのです。

投稿者:ワイズデンタルクリニック

所在地
岐阜県多治見市住吉町7丁目28-1
診療時間
9:00~13:00 / 14:00~18:00 土祝は13:00まで
休診日
木曜・日曜
pagetop