インプラントブログ

歯のヒビ(マイクロクラック)

2023.06.07

奥歯を失うと前歯もなくなる?

歯にヒビが入るなんて考えた事ありますか。 一昔前は、60代になると多くの方に入れ歯が入っており、(それほど強く咬めなかったりしたのでしょうか?)あまりこのヒビの方はいませんでした。
最近は歯の健康に気を使っている方が多いので、本格的な歯周病の方は減り、なんでもバリバリと咬めるようになったことやストレス社会での食いしばりや歯ぎしりもあり、ヒビが入る方が増えてきたと考えられます。

症 状

術後の痛みと腫れ

痛み方は、神経を取っていない歯と取ってある歯では異なります。 神経を取っていない歯にヒビが入った場合、咬むと歯科医院で歯を削られた時の様な、電撃的な激痛が走ります。ヒビが入る場所は多くは歯の咬む部分に起こります。 最初は違和感がを訴える方が多いです。そしてその部分のヒビが有る程度進んで、咬むと歯を押し広げるような力が働く様になると、歯の中の歯髄(神経)を刺激するからです。ですからこの様な場合、患者さんは2度と痛い側では咬みたくないと言います。そしてどの歯で咬むと痛いかが本人は特定しにくい傾向があります。 神経を取ってある歯の場合は、咬む部分にヒビが入る事も有りますが、歯の根っこの部分にも割れや亀裂が入る事が多くなります。よってこの場合は腫れをおこしたり、その周囲から膿がでてきたりします。そして咬むと痛いと言う症状がでてきます。しかし、神経が有る歯のヒビや亀裂とは違い、電撃的な激痛ではありませんので、2度と咬みたくないとは言わない場合が多いです。この場合、患者さん自身がこの歯が痛いと訴えることが多くなります。

原 因

歯ぎしりをしていてもインプラントは可能?

歯にヒビや割れ亀裂が入る原因は、咬む力や喰いしばりの様な力(チカラ)によります。 先ずは、どれだけ歯の数が残っているか?つまり歯の数が少なくなり、一つの歯に過大な力がかかり過ぎる場合は、ヒビ等の力によるトラブルは増えます。 そして、顔の骨格も関係してきます。一般的に顔かたちが四角い顔をした方の方が咬む力は強く、顎の尖がった三角形の顔をした方の方が咬む力は弱くなります。つまり四角い顔をした方の方が歯にヒビ等が入るトラブルが大きくなります。又、歯の咬む面の中心に大きな金属の様な詰め物が入っている場合も、楔の役割をして歯にヒビが入る場合があります。 更に、一番大きな要素は、その歯の神経が有るか無いかです。神経が有る歯の場合は、ヒビ等のトラブルは少なくなります。しかし、神経を取ってある場合は、神経を取ってない歯に比べて、歯の中を削って有りますので、歯が薄くなっているのです。よって力に対しては弱くて当然なのです。 そして、歯周炎(歯槽膿漏)が少なくなり、長寿化も一つの要因となっています。それは、歯周炎でない場合は、なんでも咬める場合が多いのです。そして以前よりも長寿ですので、自ずと、歯にヒビや割れや亀裂を起こしてくるトラブルが増えてきたのです。

治療方法

神経のある歯にヒビが入り割れているような場合、ヒビの入っている方向や、ヒビの到達度によって違います。痛みが有ってヒビが入っている場合、先ずは、歯の中の治療をします。そして仮に咬めるようにしておいて、症状が無くなれば、被せて残します。しかし、いつまで経っても咬んだ時の痛みが治まらない場合は、抜歯を選択しなければならない場合も有ります。 神経が無い歯の場合、歯の根(歯根)を含めた、どの部分が折れてもおかしくないと言われています。折れた場所が咬む部分だけの場合は、被せる処置をしたりしますが、根のが真っ二つに割れてしまった場合は、多くの場合は抜歯となります。折れた根を接着剤で張り付ける方法も有りますが、その治療をしても抜歯となってしまう場合が多いです。

投稿者:ワイズデンタルクリニック

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