インプラントブログ

インプラントの種類

2023.06.02

インプラントの種類を知る必要性

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インプラントの種類は様々あります。手術の方法もケースにより異なるため、複雑だと感じて医師にお任せしたい気持ちになるかと思います。
しかしながら、自身に埋め込まれるインプラントの種類は知っておく必要があります。

何らかの理由で再手術が必要となる場合があるから

インプラント治療後に、何らかの理由で、取り付けたアバットメントや上部構造をつけ外さなければならないことがあります。
そういった場合に、何の種類を使用しているのかを知っているとスムーズです。

担当医が変わった場合に手術がスムーズになる

何らかの理由で今までかかってた歯科医にかかれなくなる場合があります。
今まで通っていた歯科医院が閉院になったり、転居で今までの歯科医院が遠くて通えなくなる場合が考えられます。
また出張先や旅行先での急な破損も起こりえます。
そうなったときに、把握しておく必要があります。

インプラントの取り寄せがスムーズになる

ものによっては、あまり普及していないメーカーのインプラントを使用する場合もあります。
取り寄せが遅くなったりできなくなることで治療が難航する可能性があります。
その時に把握しておくことで、どの種類に切り替えるのかをすぐに検討することができます。

インプラントの種類

インプラント

日本では20種類以上のインプラントが使用されています。
顎の骨の大きさや、アレルギーを持っているかなどを考慮しながら、種類を選んでいきます。

構造による違い

用途によって、ツーピースタイプとワンピースタイプに大きく2種類にわけることができます。 〇ツーピースタイプ
一般的なインプラントのタイプが、インプラント体を埋入した後にアバットメントを取り付けるツーピースタイプです。
様々な顎の骨の形に適応でき、多少顎の骨が細くても治療が可能です。審美性を求める方や全身に疾患をもっている方にも選択いただけます。
また、歯に強い衝撃がかかったときに、インプラント体と接合部分に直接負荷がかからず、アバットメントが緩衝材となるというメリットがあります。
しかしながら、部品の数が多くなるためワンピースタイプよりも高額になることや、取り付けるまでに期間を要することがデメリットとして挙げられます。
〇ワンピースタイプ
インプラント体とアバットメントが一体になったものを、ワンピースタイプと呼んでいます。
埋入方法はツーピースタイプと同じで、顎の骨に穴を開けたあとに埋め込んでいきます。
インプラント体とアバットメントが一体になっているため強固であることがメリットです。
しかしながら、全体的に長いため、顎の骨がしっかりしている方のみが適応です。また、トラブルがあった場合には、インプラント体ごと除去しないとならないため、ツーピースタイプと比較して治療が大掛かりになります。

材質による違い

インプラント体とアバットメントでそれぞれ材質による違いがあります。
主にチタンが選択され、生体親和性が高くアレルギーを起こしにくいことが特徴です。また、MRI検査を受けられるというメリットもあります。
金属アレルギーがあってもインプラントをしたい方は、担当医師に相談しましょう。事前のパッチテストでアレルギーがでるかどうかを診断することで、治療に移ることができるかもしれません。
〇インプラント体の材質
インプラント体の材質は主に2つに分けられます。
1.純チタン・チタン合金
 インプラントで基本的に使われる材質です。
強度があり長持ちしやすく、顎の歯との結合しやすいことが特徴です。

2.チタン・ニッケル合金
 任意の形に成形しやすく、その形を保ちやすいことが特徴です。
純チタン・チタン合金と比較すると、顎の歯との結合はやや弱いことがデメリットです。
〇アバットメントの材質
主に金合金・純チタン・チタン合金・セラミックのいずれかが使用されます。
アバットメントは、上部構造を繋げる役目だけでなく、インプラント周囲の粘膜を治癒させる目的のものもあります。
〇上部構造の材質
主に3種類のセラミックが使われており、特徴が異なります。
しかしながら、強い力をかけると破損することがあります。
まれに食いしばりが強い方には、セラミックではなく合金製の上部構造が採用される場合があります。
1.ジルコニアセラミック
:耐久性と審美性が高く安全性が高いことが特徴です。

2.オールセラミック
:その名の通り、すべてセラミックでできているため審美性が非常に高いです。変色のリスクはありませんが、破損しやすいため注意が必要です。

3.ハイブリッドセラミック
:プラスチックとセラミックを合わせたもので、保険適用のプラスチックより硬いことが特徴です。

表面加工による違い

インプラント体に加工される表面処理にも特徴の違いがあります。
主に選択されるのがサンドブラストです。チタン表面の酸化膜を無くすことで、顎の骨とより強固に結合することができます。
〇機械研磨
 機械を使用して表面をなめらかに仕上げます

〇酸エッチング
 塩酸・フッ酸・硫酸を使用して荒い面をつくることで結合力を高めます

〇サンドブラスト
 チタン表面の酸化膜をなくして結合力を高めます

〇ハイドロキシアパタイト
 ハイドロキシアパタイトとは骨を形成する成分の1つで、これを粉末にしてインプラント体にコーティングすることげ、顎の骨の回復を早めることができます

形状の違い

インプラントの形状には2種類あります。
〇スクリュータイプ
 インプラントの治療ではほとんどの割合でスクリュータイプが使われます。
 ネジのような形をしており、回転させながら挿入していきます。骨との接着面積が大きいため、埋め込んだ際にしっかり固定することができます。

〇シリンダータイプ
 ごく一部に採用されているタイプで、円筒型であり、ハンマーで打ち込みながら挿入します。
 骨に埋入するのが簡単な一方、接着面積が少ないため固定が弱くなることがデメリットです。
インプラントは何を使っているのかが大切なため、治療をした歯科医院で相談することが大切です。

投稿者:ワイズデンタルクリニック

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