インプラントブログ

インプラントした後タバコは吸っていい?

2022.12.02

Photo Taken In Berlin, Germany

インプラント治療は歯の治療の一種といえども、外科手術を伴う大がかりな治療です。 そのため、全身の健康状態や服薬の有無、手術当日の体調といったさまざまなポイントに注意しながら治療を行っていきます。 また治療を担当する医師は、安全に治療を進めるために治療におけるいくつかの注意点について、治療を開始する前に患者にしっかり説明する義務があります。そのなかには、インプラント手術の前後の期間は「喫煙」を控えるように、という指示が含まれている場合がほとんどです。 喫煙の習慣がない方は問題ありませんが、愛煙家の方の場合はインプラント治療のために我慢をしなくてはいけないことになります。
そこで今回は、喫煙がインプラント治療に影響を及ぼす理由についてご紹介したいと思います。

喫煙の影響

歯ぎしりや喫煙が原因でダメになる

喫煙が全身の健康に影響することは広く知られています。特に有名なのは口腔がん、食道がん、肺がん等のリスクが高まることです。さらに身近な問題としては、口のなかが乾燥しやすくなり虫歯や歯周病のリスクが高まるという点が挙げられます。 口のなかが乾燥すると、唾液の恩恵が受けられにくくなり、それにより虫歯になりやすい状態になるだけでなく、口のなかの雑菌が非常に増え、その影響にさらされます。するとインプラントのような外科手術を行ったあと、傷口が雑菌に感染しやすい状態になり、それによりインプラントが歯の骨に定着しづらくなってしまうおそれがあります。 さらに喫煙をすることにより歯ぐきの毛細血管が萎縮してしまうため、それにより傷が治りにくい状態にもなります。傷が治るまでに長い時間がかかってしまう場合においても、感染のリスクは高まります。 傷の回復には、必ずある程度の血流が必要であり、口のなかの雑菌の驚異にさらされないためには唾液の恩恵が欠かせないのです。また、口のなかが乾燥してしまうからといって、水分をこまめに取ったり口をゆすいだりすることも、傷口に固まった血を流してしまうおそれがあるため、あまり推奨されません。 このように喫煙によるインプラントへの影響は大きく、最低でも治療が始まる前と治療が無事に済むまでの間は喫煙を控えてもらう必要が出てくるのです。

喫煙を再開してもいいタイミング

喫煙が影響するのはおもに手術前後の期間であり、治療が完全に終了するまで控えなくてはいけないわけではありません。 喫煙の場合、傷口の治りを遅くしてしまうだけでなく、歯周病を進行させてしまうおそれもあるため、インプラントにとって喫煙は天敵であるとも言えます。よって可能であればインプラント治療を機に禁煙ができれば最善と言えるのですが、ストレス発散のために喫煙をやめるわけには行かない方もいるかと思います。その場合は医師とよく相談をし、喫煙の量を減らしたり、喫煙の代わりにストレスを発散させる方法を探したりするなどして、うまく折り合いをつけるようにしましょう。

代用品をうまく活用しよう

禁煙によるストレスは相当なものです。その場合、禁煙グッズといった代用品を活用してみてはいかがでしょうか。昨今こういった商品は種類が充実しており、インプラント治療を始める方にとっても非常に効果的であると言えます。 治療に影響しないよう、またストレスを溜めないようにするために、喫煙に依存しない生活を始めてみましょう。

投稿者:ワイズデンタルクリニック

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