インプラントブログ

糖尿病だと歯周病になりやすい?

2023.02.14

歯周病と糖尿病にはどんな関係があるの?

術後、適切なメンテナンスをしない

なぜ糖尿病と関係がないように見える歯周病が糖尿病に関わってくるのでしょうか。歯周病と糖尿病の関係について説明します。

口腔内および歯周ポケット内の環境変化

虫歯

健康な人に比べて、糖尿病の人は唾液の分泌量が低下します。さらに、唾液中の糖分の濃度が上昇しており、こうした条件が重なることで「プラーク(歯垢)の付着」・「細菌の増殖」が加速し、歯周病が進行すると考えられています。 

易感染性

糖尿病になると、身体が感染を防ぐあらゆる機能が低下することが知られています。感染によりダメージを受けた組織の修復が遅れることに加え、高血糖による血管損傷で、より歯周病になりやすい状態となります。

高血糖下における炎症増幅

高血糖状態が続くと、白血球機能や免疫反応が低下し、歯周病が発症・悪化しやすくなることが知られています。一方で、歯周病が糖尿病の悪化につながるとも考えられています。 歯周病になると、歯肉の中で作り出される炎症物質が血液を介してインスリンの効きを悪くしてしまうのです。また、歯を失うと柔らかい食べ物ばかりを好むようになり、栄養バランスが悪化することで血糖値に悪影響を及ぼすともいわれています。

歯周病と糖尿病の対策には、セルフケアと受診が大切です

軽度の症状なら抗生剤やブラッシングで対応できる

糖尿病の人の歯周病治療では、プラークコントロールを徹底することは非常に大切です。それに加えて、高血糖状態そのものが歯周病のリスクになっていることも考慮し、歯科医と内科医が連携して治療にあたることもとても重要になります。 最近の研究では、歯周病をきちんと治療するとインスリン阻害物質の産生が低下するため、糖尿病の改善が期待できると考えられるようになりました。   また逆に、糖尿病の改善は歯周病の症状改善につながるということもわかってきています。歯周病と糖尿病は悪い影響を及ぼし合うだけではなく、病気の治療をすることで互いに病気を改善しあえることにもなります。 しかし、歯周病は急性症状が出ない限り痛みを伴わないため、進行の程度がつかみにくいです。よって気づかぬうちに歯周病が進行しないよう、定期的な歯科受診によって、歯周病の進行度をチェックすることが大切です。   また、糖尿病と深い関係がある歯周病の対策として、セルフケアが重要です。特に糖尿病の人の歯肉は、健康な人よりも炎症が起こりやすく、毎日のケアにも注意が必要です。 まずは、適切なセルフケアを行うためにも、「使用するアイテムの選択」や「ケアの方法」について、ご不明点があれば何でもお気軽にご相談ください。

投稿者:ワイズデンタルクリニック

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