インプラントブログ

インプラントが抜けることってあるの?

2023.03.14

歯が欠けた・割れた

インプラント治療後のトラブルとして、インプラントが脱落してしまうという事態が考えられます。 そうした事態が起こったら、慌てず適切な応急処置を施すことが大切です。インプラントが抜けてしまったらどんな点を確認しておけば良いでしょうか。応急処置を押さえておけば、いざというときでも落ち着いて対応が可能になります。

どこが外れたかを確認する

インプラント手術とは

インプラントは、3つのパーツから構成されています。顎の骨に埋め込むインプラント体は、人工歯根の役割を果たしていますので、一番下に位置しています。一番上に位置しているのは上部構造で、見た目はかぶせ物であるクラウンとほぼ同じ人工歯です。そして、インプラント体と上部構造とをつなぐアバットメントというパーツが、両者の間に存在しています。インプラントが抜けた場合には、どのパーツなのかをまずは確認しましょう。それによって応急処置の方法も変わります。

人工歯が抜けた場合

上部構造である人工歯が抜けた場合は、比較的対処がしやすいといえます。なぜなら、インプラント治療の要となっているインプラント体やアバットメントは、正常な位置に残っているからです。そのため、応急処置としては、抜けた人工歯をなくさず保存し、むき出しになったアバットメントやインプラント体には触らないようにしましょう。これは、人工歯がそのまますっぽりと外れた場合も、欠けてしまった場合も同じです。 最もやってはいけないのが抜けた人工歯を元に戻して、再び使おうとする行為です。いずれにせよ、そのままの状態では元に戻らないことがほとんどなので、まずはインプラント治療を受けた歯医者さんに診てもらいましょう。

アバットメントが抜けた場合

人工歯と人工歯根とをつなぐアバットメントが抜けた場合は、必然的に人工歯も抜けています。そのままの状態では人工歯根であるインプラントがむき出しになっていますので、早急に治療を受けた歯科医院に行きましょう。その際、人工歯とアバットメントを持参して歯医者に渡してください。これらは状態にもよりますが、そのまま再利用できることが少なくありません。ただ、アバットメントが折れていたり、人工歯が大きく欠けていたりするような場合は、新しいパーツに取り替えなければならなくなることもあります。

インプラントが抜けた場合

人工歯根であるインプラントが抜けた場合は、最も深刻といえます。なぜなら、インプラントは本来、顎の骨と結合して、しっかりと固定されているからです。そんなインプラントが抜けた場合は、いくつかの原因が考えられますが、まずは応急処置が大切です。抜けたインプラントは、患者さん自身で元に戻すことは絶対にやめましょう。そのまま元に戻すと、細菌感染の原因になったり、さらなる不具合を生じさせたりするため要注意です。また、インプラントが外れているということは人工歯やアバットメントなど、すべてのパーツが外れていますので、それらも捨てずに保存しておきましょう。それぞれの状態によっては、再利用することが可能です。 そして、インプラントが抜けた部分には、無闇に触らないようにしてください。インプラントが抜けたあとを舌でいじったりすると、細菌感染が起こるだけでなく、インプラントを元に戻せないような状態になったりすることもあり得ます。

インプラントが抜ける原因とは

インプラントが抜けた場合、かみ合わせの不具合や歯ぎしりなどのブラキシズムが原因であることが多い傾向です。かみ合わせが悪いと、インプラントに過剰な負担がかかることがあり、その結果として抜け落ちます。また、歯ぎしりや食いしばりといった口腔習癖もインプラントへの負担が過剰となるため、脱落の原因となります。その他、インプラント周囲炎という一種の歯周病を発症している場合でも、インプラントが抜け落ちることがあるため注意が必要です。

投稿者:ワイズデンタルクリニック

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