人工歯根であるインプラントが抜けた場合は、最も深刻といえます。なぜなら、インプラントは本来、顎の骨と結合して、しっかりと固定されているからです。そんなインプラントが抜けた場合は、いくつかの原因が考えられますが、まずは応急処置が大切です。抜けたインプラントは、患者さん自身で元に戻すことは絶対にやめましょう。そのまま元に戻すと、細菌感染の原因になったり、さらなる不具合を生じさせたりするため要注意です。また、インプラントが外れているということは人工歯やアバットメントなど、すべてのパーツが外れていますので、それらも捨てずに保存しておきましょう。それぞれの状態によっては、再利用することが可能です。
そして、インプラントが抜けた部分には、無闇に触らないようにしてください。インプラントが抜けたあとを舌でいじったりすると、細菌感染が起こるだけでなく、インプラントを元に戻せないような状態になったりすることもあり得ます。