歯ぎしりや食いしばりは、日中と夜間で性質が変わってきます。
日中に起こるのは、癖によるものが大きいです。したがって、その習癖に気づき、意識して改善しようと試みることが可能です。
しかしながら、夜間に起こるものは、意識コントロールで止めることが困難です。
通常、歯の組織には咬合力を感知するセンサーが存在し、強い力が加わると反射的に口が開く機能が備わっています。しかし、睡眠中はこの反射が抑制されてしまいます。日中の咬合力は、自身の体重程度と言われていますが、夜間の食いしばり時には、その2~5倍(体重60kgの方であれば、その5倍…なんと300kg! )になると言われています。
夜間の歯ぎしりの対策としては、主に次の3つが挙げられます。
- マウスピースをつける
- ストレスを上手に発散する
- 眠りの質を向上させる
最近は、市販のマウスピースなどもありますが、使い続けると顎関節を損傷させてしまう恐れもあるため、歯科医院で、患者様それぞれに合った専用マウスピースを作ることを、おすすめします。