2021.07.05
インプラント治療は、失ってしまったご自身の歯の代わりに人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上にかぶせ物を取り付けて噛み合わせを回復させる治療法です。 インプラント体が骨にしっかりと固定されるので、自分の歯のように硬いものも噛めるようになります。また、かぶせ物も主にセラミックで作製されるため、ご自身の歯と見た目が殆ど変わらず、審美的にも優れています。
インプラントは3つの部分から出来ています。
それぞれについてご説明していきます。
インプラントは主にチタンで作られています。チタンは骨と結合する性質をもっており、骨の中で安定することで高い咀嚼機能を得ることができます。 また人工歯根には様々な形状、長さ、太さのものがあり、インプラントを埋入する部位(前歯か奥歯か)、骨の状態などにより患者さんに合った種類のものを使用します。
現在のインプラントはネジのような形をしたスクリュータイプのものが主流になっています。スクリュータイプにすることで、フィクスチャーと骨が接触する面積が大きくなり、より強固に骨とインプラントが結合します。
人工歯根の材質はチタンでできています。チタンが金属アレルギーを引き起こす確率はごく稀ですので、金属アレルギーが心配な方も安心して使って頂けます。 またチタンは生体親和性に優れ、腐食しにくく長期的に安定して使用できる材料です。
アバットメントはインプラント本体と上部構造をつなげるための土台となるもので、インプラントに連結され、その上にかぶせ物をセットすることで、人工の歯が完成します。 アバットメントには様々な形状のものがあり、患者さんの歯肉の厚さやインプラントの埋入角度、上部構造の種類などによって最適なものを使用します。
上部構造はアバットメントの上に取り付ける歯の部分のことをいいます。 上部構造にはセラミックやジルコニアが使われるのが一般的ですが、噛みしめが強い方、歯ぎしりのある方の場合は金属の素材を使用することもあります。
投稿者:ワイズデンタルクリニック