2022.12.27
歯周病菌には10~20ほどの種類がありますが、その“親玉”といえるのが「Pg菌(ポルフィロモナス・ジンジバリス)」です。 Orcoaは、このPg菌のPCR検査(遺伝子検査)を行うことができる装置です。Pg菌は歯周病菌の中でも特に病原性が高いため、その数は歯周病のリスクを大きく左右します。orcoaのPCR検査でPg菌の数を把握しておくことで、歯周病をより効果的に予防・治療することができます。
すべての方に受けていただきたい検査ですが、当院では特に以下のような方におすすめしております。 歯間ブラシで歯を擦るだけの、簡単な検査です。ご興味がございましたら、お気軽にご相談ください。
P.g菌がいるかどうかを判定できるので歯周病の疑いがある人は実施することをお勧めします。
検査結果は、Pg菌の数として数値で把握することができます。Pg菌の数、つまり歯周病のリスクを知ることで、どういった予防・治療が効果的であるかを、より具体的にご提案することができます。
金属の詰め物・被せ物は、保険診療にて低価格で使用することができますが、プラークの付着しやすさ、経年劣化による清掃性の低下などのデメリットがあります。 いずれも、歯周病の予防・治療における障害となり、このことが「若いうちから歯周病になってしまう」「歯周病治療がなかなかうまく進まない」という状況を招いていることがあります。 自費診療とはなりますが、できるだけ、プラークが付着しにくい、長期に品質が維持できるセラミックへと交換されることをおすすめしています。
歯周病治療の基本は、歯科衛生士によるSRP、ブラッシングを含めたホームケアの指導です(歯周基本治療)。 これまで歯周基本治療のみを行ってきた方で、Pg菌のPCR検査で結果が思わしくなかった場合は、フラップ手術、歯周組織再生療法(GTR法・エムドゲイン法)といった外科的な歯周病治療をおすすめすることがあります。
患者様のPg菌の数を把握することで、歯科医院からもよりきめ細やかなホームケア指導ができるようになります。歯周病リスクに応じた、患者様一人一人に合った指導を行います。 といっても、特別難しいことをお願いするわけではありません。磨き方を改善したり、歯磨きの回数を増やしたり、デンタルフロスや歯間ブラシ、洗口剤を使いましょうといったご提案です。
投稿者:ワイズデンタルクリニック