2023.05.22
インプラントは優れた人工歯・補綴装置ですが、さまざまな原因で寿命を迎えることがあります。そんなインプラントの寿命がきたら、次のような方法で対処することになります。
インプラントの寿命がきたら、再手術をするケースが比較的多いです。現状に適した方法でインプラントを再び埋入します。顎の骨の状態が悪くなっている場合は、骨を再生させる処置も併せて実施します。インプラントの保証期間内であれば、無料で交換することができることもあります。
インプラントの寿命がきたら、その他の治療法に切り替えるのもひとつの選択肢です。顎の骨の状態が悪かったり、適切なケアを継続できなかったりする場合は、入れ歯などで再治療した方が良いこともあります。その点は主治医としっかり話し合うことが大切です。
寿命後のインプラントは噛む機能が失われています。当然ですが、それを使い続けるとそしゃく能率が大きく低下します。
上部構造が破損したケースでは、審美障害が生じます。アバットメントなどの金属部分がむき出しとなっていると、見た目もより一層悪くなります。
正常な機能を失ったインプラントは、周りの歯に過剰な負担や刺激を与えることが少なくありません。場合によっては、噛み合っている天然歯を破折させてしまうこともあります。
インプラントが寿命を迎えた原因が歯周病である場合は、放置することで顎骨の破壊も進んでいきます。 さまざまな点に優れたインプラントでも、いつかは寿命がやってきます。その時期を少しでも遅らせる・インプラントを長持ちさせるためにも、装置の性質をしっかり理解し、適切にケアすることが大切です。
投稿者:ワイズデンタルクリニック